高校生の時から、ドラムを嗜んでおります。
幼少期、ピンキーとキラーズの「恋の季節」を、なぜか兄と一緒にバケツや茶碗を並べてドラムのまねごとをしていたという記憶もありますがそれはさておき、中学のころ、友人がマイケル・シェンカーやリッチー・ブラックモアなんかにはまった影響でコージー・パウエルなんかを聞かされて、すげっ〜ドラムってかっこいいんだな・・・と漠然と思ったのが多分はじめのきっかけだったと思う。
と同時に当時中学生のぼくらに衝撃を与えたイエローマジックオーケストラの存在。
反抗期な中学生はKISSやクイーン、ハードロック、ヘビメタなど洋楽に目覚める世代だけれど、どっちかというと幼稚なぼくらはまだまだ歌謡曲やニューミュージックなんて言われた邦楽が中心だった。甲斐バンド、ゴダイゴ、チューリップ、世良公則&ツイストなんていうすばらしいバンドもあったけど、"バンド"と言う概念はおそらく無く、歌謡曲の延長線上にあったのだと思う。洋楽っていってもノーランズやモンキーズ、ABBAがせいぜい・・・(笑)
しかしそんな稚拙なぼくらにYMOの登場が、音楽の新しい扉を開いたのはまぎれもない事実だと確信してます。
いままでは何か主役がいて、楽器を弾いている人たちはあくまでバックバンド、という概念しかなかった。
YMOは、3人というシンプルな編成(実際には松武秀樹さんや渡辺香津美さんや矢野アッコさんといったサポートがありますが)であることによってひとりひとりが主役であり、3人がアンサンブルを奏でて初めてひとつに成立する音楽という、ある意味クラシックやJAZZにも通じる音楽の基本みたいなものをシンプルに体現したバンドであったように思うのです。もちろんバンドってみんなそうだと思うけど、それをはっきりと意識させたという意味で画期的だったのです。
そしてまたバンドとしてのインストゥルメンタル音楽というものを意識させたという意味においても偉大であると思うのです。
話がそれましたが、そう、コージー・パウエルにはじまり、YMOの登場によってぼくにとってのドラマーという存在がはっきりと顕在化したのです。YMOにおける高橋幸宏さんの存在は、けっして派手ではないけれど逆にそのタイトな抑揚のないマシンビートを人が叩く、という意味ですごかった、カッコよかった。
ドラムってこんなにシンプルに叩いていてもグルーウ゛がでるんだ、って当時思ってたかどうかはわからないけど、"ビートを自分で奏でる"ということを自分でしてみたい、ドラムを叩きたいと思わせたのがYMOだったのです。
まったくの個人的な視点ですが、YMO(初期)はファンクだと思ってます。テクノファンク。"Public Pressure"を聞いてるとファンキーだしダンサブル。シンセやシーケンサーを多用しているとはいえ、演奏そのものはロックバンドでありファンクバンドです。
そんなきっかけで高校生になってからドラム教室に通いはじめました。親も"やるならちゃんとやりなさい"と協力してくれて、RCCという猪俣猛さんのやっているドラムスクールです。バンド活動を始めたのもこのころです。
そんな折クロスオーバームーブメントによって、御多分に洩れず(笑)スティーブ・ガッドの洗礼を受けました。サイモン&ガーファンクルのバックで叩いてるガッドのリズムに衝撃を受けました。リズムという物にひとりひとりスタイルがあるんだ、ということを知ったのがスティーブ・ガッド。70年代から80年代はみんなガッドのように叩いてましたね。
姉がキーボードをやっていたり、当時、松岡直也&WESING、カシオペアといったフュージョンをよく聞いていた影響もあり、ポンタさんや神保彰さんをよく聞いたし、シンプルとは別次元でセットドラミングの醍醐味、パラディドルやフォーウェイといったテクニカルな奥深さにも魅了されていきました。影響を受けたドラマーというと数えきれませんが・・・スティーブ・ガッド、デビッド・ガリバルディ、スティックス・フーパー、村上"ポンタ"秀一、オマー・ハキム、スティーブ・ジョーダン、神保彰、スチュワート・コープランド、高橋幸宏、ヴィニー・カリウタ、デニス・チェンバース、猪俣猛、デイヴ・ウィックル、エルビン・ジョーンズ、ビリー・コブハム、バディー・リッチ、チャーリー・ワッツ・・・・etc
ドラムはスティーブ・ガッドやコージー・パウエルなどの影響もあり、YAMAHA。YAMAHAといえば長い間世界的トップモデルとしてプロに愛用されてきたYD9000レコーディングカスタム。今でもそうですがラディックやソナー、グレッチといった伝統的なメーカーもあるけれど、ことドラムに関して言えば、ヤマハ、パール、タマといった日本製のドラムというのが世界的にもトップシェアであるのが不思議。いわゆるテクノロジーの必要なシンセサイザーやエレドラなどで日本の技術が活きるのはなんとなくわかるけど、ドラムというのはとってもプリミティブな楽器。
もちろん素材にはじまり、成形技術やラグやフープのディティールまで追求した研究・開発にはテクノロジーは欠かせませんが、極端に言えば木の筒にプラスチックを張った単純な楽器です。
勝手に楽器界の七不思議に思ってます。
メインのスネアはやはりラディックのLM400 14x5。60年代のものと、70年代の物をチューニングを変えて使ってます。60年代の物は硬めに張ってジャズ系の時に。
基本は70年代〜80年代クロスオーバー。タムのヘッドはレモのピンストライプに、当時はやった一本だけチューニングを緩めて「トウ〜ン」という鳴りにする(笑)
あとがき:
学生時代のLIVEの思い出・・・・
●高校時代、クラスメイト数人で行ったビリー・ジョエルの武道館ライプ
●当時地元の国分寺に「ラプソディー」というジャズ喫茶があって、なぜか高校の友人たちとたむろしていた。
「ラプソディー」では時々ライブもやっていて、山下洋輔さん、向井滋春さん、佐山雅弘さんなどトッププレーヤーも来てたんだ。すごかったのはエルビン・ジョーンズも来日して目の前で見れたこと。神の唸り声・・・w
※ちなみに向井滋春さんにサインをもらうため「PLEASURE」のLPジャケットを出したら、「このアルバム好きじゃないんだよね」って言ってたんだ。「おい!自分のアルバムだろっ!」とは言えなかったが・・・
もちろんサインはもらったw
まあ、時代として本流のジャズではなくてやや売れ線狙いのフュージョンアルバムだったから、後になってやっちまった感を感じたんだと思うけど、自分はこのアルバム好きなんだよね〜、だってガッドが叩いてるし。
今もたまに聴くけどいいアルバムだよ。自信持って欲しいなあ。
●六本木ピットインでのスティーブ・ガッドのドラムセミナー、渡辺香津美MOBOIII、ETC...
●日比谷野音での松岡直也&WESING
●よみうりランドオープンシアターEAST 〜
六本木PITINN10周年記念ライプ(KYLIN復活ライプ)
LIVE UNDER THE SKY 88,89,90,91,92
●1988インクスティック芝浦ファクトリーのジャマイカボーイズ(マーカス・ミラー)
デイヴィッド・サンボーン、ハイラム・ブロック乱入!!マイルス・デイビスが見に来てたw
(ライブアンダーの流れね)